空き家の外壁でも塗装は必要！その理由とは？

親から相続した家は、誰も住んでいないために、あまり費用をかけたくないと考えがちです。
しかし、誰も住んでいないがゆえに、劣化も気になります。
維持していくためにはメンテナンスが必要で、とくに塗装は家を守るのにもっとも重要なものです。
本記事では塗装をしないとどうなるか、塗装の時期や必要な理由を解説します。

空き家の外壁を塗装しないとどうなるのか？

外壁は紫外線や、風雨の影響を常に受けるため、劣化を防ぐため塗装が施してあります。
しかし、時間が経てば塗膜効果が薄れて劣化します。
そのまま放置するとどうなるのかというと、カビや、苔が発生し美観を損ねてしまうでしょう。
また、塗膜がはがれた部分の壁は、直接ダメージを受けひび割れが起き、建物を保護する機能が果たせなくなります。
雨漏りすれば、ひびから壁内に水が浸入し、内部の構造体を傷めてしまいます。
構造体に不具合が起これば、塗料を塗り替える以上に、莫大な費用がかかるでしょう。
空き家を維持していきたいのであれば、壁の塗り替えは重要です。

空き家の外壁を塗装する時期は？

外壁に使用されている塗料の種類によって、塗り替えの期間は異なりますが、塗装時期の目安は7年から15年と言われています。
また、日の当たり具合や雨の当たり方によって、劣化の進行度は変わります。
その場合、塗り替え期間の目安にこだわらず、劣化具合を見て判断しましょう。
劣化した状態としては、塗料の光沢が低下、壁に白い粉がふいている、塗膜の浮き・はがれ、カビや苔の発生、ひび割れなどがあります。
家の外壁がこのような状態になると、誰も住んでいないこともあり、一気に劣化が進んでしまいます。
これから塗り替えの際は耐久年数の長い、機能的塗装がおすすめです。

空き家の外壁の塗装が必要な理由とは？

外壁の塗装は家の外観や構造を守り、資産価値を保つために必要ですが、塗装が必要な理由はほかにもあります。
劣化が激しすぎる空き家は、国から「特定空家」に指定されます。
特定空家とは、増加する空き家問題に国が対応した「空き家対策特別措置法」において定められた空き家です。
特定空家に指定されると、固定資産税の軽減措置を受けられなくなり、固定資産税が高額になってしまいます。
外壁の劣化をそのままにしておくと、補修費用のほかに固定資産税が跳ね上がりかねません。
そうなれば、塗り替えの費用よりも大きな費用がかかってしまうため、外壁の塗装は必要なのです。

まとめ

空き家の外壁塗装は、紫外線や風雨の影響で劣化し、放置すると家の構造体に痛みや不具合を起こします。
定期的な塗装を施さずに劣化を放置すると、修繕費や固定資産税などの大きな負担がかかります。
塗り替えの目安時期はありますが、壁の劣化の兆候を見て判断をしましょう。
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